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2011年 07月 01日
コントラーダの行進 Chiocciola かたつむり みなさんおはようございます。只今7月1日朝の6時でございます! いよいよ明日に迫ったシエナ7月のパリオin2011!! いやぁ~まちどおしい!! 6月29日に行われた、10地区(コントラーダ)に与えられる馬の抽選会では、色々ありましたがなんとか無事に終了し(汗)、というのも17地区にわかれている各コントラーダはそれぞれ敵と味方のコントラーダをもっているのでケンカが絶えない!!とくに有名なのは 亀チーム VS かたつむりチーム 不仲!! (昨年2010年の7月のパリオ直前にカンポ広場で、大の大人同士が 蹴るわ殴るわの大喧嘩になりました) そして馬の抽選会があったおととい・・・ ガチョウチーム VS 塔(象さんのキャラクター) 今回の2011年7月のパリオには、出場できない塔チームではありますがジェラシーとか、今までにおこった腹いせとか..まあいろいろあるのでしょう。私たちには計り知れない何と言っても中世からのストーリーを彼らはお持ちですからね~。とにかく6月29日の馬の抽選会で本当に一般人の私たちにはびっくりするような、すごいケンカになり、けが人続出(汗)、血を額からながしていた人、目の周りがあざになって黒くなっていた人、救急車もきていましたね~。市長さん(←新人です。もちろんsenese・シエナ出身です。じゃなかったら、本当に意味不明で理解に苦しんだでしょう・・。)も抽選会を中断されて少しこまっていました・・。 いつものようにファンファーレで抽選会はじまりました。各コントラーダの衣装をまとった、そのコントラーダの中で今年一番の幸せ者とも言われる人が抽選会に代表として参加します。運を掴んでもらおうというわけです。 写真中央がSienaの市長さん。そして両サイドに立つ子どもがそれぞれ手元にある箱に入っているコンラーダの名前・馬の番号が書かれた小さな筒に入れられたものを市長の手元に運びます。市長さんは広場にむかって順にコントラーダの名前・馬の番号を発表します。 子どもの緊張感が表情に表れています。 ガチョウ VS 塔 これが噂の大喧嘩! (写真が小さいのでよくわからないのですが、左のほうに砂埃があがっています。) 抽選会中断で市長さんこまっています。 にほんブログ村 そしてなんといっても今回のPalioで今Sienaの街で論争になっているのは・・ ヤマアラシ VS メス狼 特に不仲で有名!! なんとメス狼は馬の抽選会でパリオにも何度か出場している優駿を獲得したのです。 メス狼チーム(Lupa・ルーパ)が優駿を獲得した瞬間。カンポ広場に歓声が湧きあがりました。 抽選会の様子です。→クリックしてください。(喧嘩シーンはカットされていますので、あしからず。) メス狼はもうかれこれ20年以上パリオで優勝していない senesi (シエナの人々)いわく ここ数年ヤマアラシチームに馬鹿にされ続け(なぜならヤマアラシは2000年以降3回も優勝している!!) 悔しい思いをしているので、今回彼らが抱く期待とそして騎手(fantino・ファンティーノ)が抱えるストレスといったら、それはもう想像を絶するものだと思います。とにかく、今ヤマアラシは作戦を練りに練っている状態!! たとえばそれは、今回のパリオに参加が決まっている他のコントラーダを買収する。お金をはらって、パリオ当日メス狼チームの邪魔をしてもらう。また騎手を替えることも可能です。とにかくPalioってなんでもありなのです。これはルールに反するものではなく歴とした正式やりとりの1つ。本番レースの最中に他の騎手の邪魔をする、馬の邪魔をするのもよく目にされることなのだそうです。 日本人の私たちには少し理解に苦しむ面もありますが、これがPalioなんだそうです。 こうしてなんとか抽選会は終了。これは市庁舎の壁にかけられた各コントラーダの名前・そしてそのすぐ左横には馬の腿にスタンプされている番号(名前と考えてください)・その左横の番号は市長さんが抽選会で読み上げる馬の番号です。 ここでPalioのマメ知識を少し・・・ ①騎手(fantino)変更は可能です。ただしPalio当日の朝に、カンポ広場にある小礼拝堂にてSienaのドーモの大司教からBenedizione(授福式)を受ける直前まで。 ②馬は変更不可能です。たとえばこの数日間行われている予行演習のなかでけがをしたり、また健康状態がすぐれない(熱があるなど)とか、いかなる理由があってもです。したがってそのコントラーダはPalioに出場することはできません。かといってその枠に他のコントラーダがはいるというわけではなく10チームを割る形でとり行われます。 ③そしてなんといっても、馬はこの街の人たちにとって神様と同じくらい大切な存在。みんなとても馬を大切にしています。馬の病院、そしてびっくりするのが、馬の老人ホームならぬ老馬ホーム施設までもがトスカーナの青い空の下に広がる、緑いっぱいの丘の上に建設されています。なんといっても広大な敷地面積!そこで馬たちはのんびりと老後を過ごします。 ④もちろん馬の肉なんて誰も食べませんっていうか、SIENAには売っていない。見たことがありません。お肉屋さんへいってもスーパーへいっても目にしたことがないんです。一度友達に質問したことがあるのですが、顔をしかめてNOOOO!!との返事でした。馬刺し食べたいっ!・・・なんて( おっと失礼いたしました!)口が裂けてもいえない一言です。 明日はいよいよPalio本番!Sienaの街は熱気と張りつめた空気でヒートアップ寸前!そして本日夜19時45分より Prova generale とよばれる第5回目の予行演習があります。警察隊による華やかな走馬もおこなわれます。 その後みんな各コントラーダに馬を連れて帰ります。そして盛大に翌日のPalioを祝す大夕食会がとり行われます。これは一般人も参加可能ですが、ただし参加したいコントラーダの人の紹介が必要です。 Sienaの街の小さなPiazza(広場)や細い路地などには木製のデーブルがならび、飲んで歌って、それはそれは楽しく誇らしげにシエナの街が1年で一番輝く華やかな時なのです。 今年は友達の招待をうけて初めてのコントラーダでの夕食会を体験します。 とっても緊張している私なのです。
by mamorucco
| 2011-07-01 00:00
| IL PALIO
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